雨ニモマケズ

最近よく雨が降りますね

この時期こんなに雨って降ったかな～なんて思いつつ、夜は雨音が心地良かったりします

雨と言えば、宮沢賢治の

「雨ニモマケズ」

を思い浮かべる方もいるのではないでしょうか？



私は注文の多い料理店ぐらいしか読んだことありませんが

せっかくなんで『雨ニモマケズ』の全文を紹介します



雨ニモマケズ

風ニモマケズ

雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ　丈夫ナカラダヲモチ

慾ハナク　決シテ瞋ラズ　イツモシヅカニワラツテイル

一日ニ玄米四合ト味噌ト少シノ野菜ヲタベ

アラユルコトヲ　ジブンヲカンジョウニ入レズニヨクミキキシワカリ　ソシテワスレズ

野原ノ松ノ林ノ蔭ノ小サナ萱ブキノ小屋ニイテ

東ニ病気ノコドモアレバ行ッテ看病シテヤリ

西ニツカレタ母アレバ行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ

南ニ死ニサウナ人アレバ行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ

北ニケンクヮヤソショウガアレバツマラナイカラヤメロトイヒ

ヒドリノトキハナミダヲナガシ

サムサノナツハオロオロアルキ

ミンナニデクノボートヨバレ

ホメラレモセズ

クニモサレズ

サウイフモノニワタシハナリタイ

南無無邊行菩薩
南無上行菩薩
南無多宝如來
南無妙法蓮華経
南無釈迦牟尼佛
南無浄行菩薩
南無安立行菩薩



これだと非常に意味が分かりづらいので訳を書きます




雨にも負けず、風にも負けず

雪にも夏の暑さにも負けぬ、丈夫な体を持ち

欲は無く、決して怒らず、いつも静かに笑っている

１日に玄米４合と味噌と少しの野菜を食べ

あらゆることを自分を勘定に入れずに、よく見聞きし分かり、そして忘れず

野原の松の林の陰の小さな茅葺き小屋にいて

東に病気の子どもあれば、行って、看病してやり

西に疲れた母あれば、行って、その稲の束を負い

南に死にそうな人あれば、行って、怖がらなくてもいいと言い

北に喧嘩や訴訟があれば、つまらないから止めろと言い

日照りの時は、涙を流し

寒さの夏は、おろおろ歩き

みんなにデクノボーと呼ばれ

褒められもせず、苦にもされず

そういうものに、私はなりたい




これは宮沢賢治が無くなった後に、発表された遺作のメモだそうです。

幼い頃から仏教に慣れ親しんだ賢治が、煩悩に惑わされない人柄を目指した為でしょうか。

ちなみに「煩悩」とは仏教の教えの１つで、心身を乱し悟りの妨げになるものとされてます。

除夜の鐘が１０８回なのは、煩悩が１０８あるためです

話はそれてしまいましたが、同じ「けんじ」でも私には宮沢賢治のような人には、

到底なれそうもありません（笑）

タグ：雨　宮沢賢治　けんじ　仏教　煩悩　除夜の鐘

コメント 2

けんじさんへ

「雨ニモマケズ」の最初の部分は知っていましたが、全文は全く知りませんでした。欲は無く、決して怒らず…　の辺りは正に仏ですな。私には耳が痛く、突き刺さるような言葉でした。
今の時代、幸せ過ぎて、生きている事に感謝することを忘れているような気がしますね。
by ひさ５１３９ (2010-03-21 11:34) 

ひささんこんばんわ☆

耳が痛いとは、まさにこのことですな（笑）
「人間心に余裕が無いと・・・」とは言いますが、余裕が
あり過ぎて贅沢になってるのは、確かにそうですよね。
不況不況と毎日のように言われてますが、まだまだ日本は
十分幸せな生活を送れてますし、そのことに感謝することが
まず大切なことでしょうね♪
by けんじ (2010-03-22 01:39)